私たちの想い(プロジェクト概要)


1 秋田内陸線をめぐる状況
秋田内陸線の利用者数は減少が続いている。赤字額は、4者合意(県、北秋田市、仙北市、会社)の目標である赤字2億円を2012、2013年度は達成した。2014年度は、1千万円強、オーバーする見通しである。それでも一番赤字額が多かった2000年度に比べると、約1億円減額されている。
赤字がほぼ目標額に達しているにもかかわらず、秋田県議会第三セクター等の経営に関する調査特別委員会が「県財政のリスクになりうる法人」と位置づけ、「今後数年間を地元の熱意を見極める期間とし、具体的な成果を確認できないとすれば、路線の廃止及び代替輸送手段の検討を本格的に開始すべきである。」と報告を出している。



2 秋田内陸線は、貴重な観光資源
秋田内陸線は、国鉄分割民営化のときに、JRが引き継がない路線とされ、建設工事がほぼ終わっていた区間を含めて、第三セクター鉄道となり、1989年に全線が開業した。
秋田内陸線は、生活路線であると同時に、県南、県北の観光地を結ぶ、重要な観光路線でもある。今後の人口減少の中で、日本は国内外からの観光客を呼び込むことが重要な課題であり、雪国の里山を走る内陸線は、それ自体が貴重な観光資源でもある。



3 鉄道はインフラとして考えるべき
秋田内陸線をめぐっては、赤字額の数字が強調されることが多い。もちろん事業収支は重要だが、鉄道を、道路などと同じ公共のインフラとして考え、鉄道が存在していることによる、秋田県や沿線地域に対する経済効果を評価することが大切だと思う。
公益財団法人・東北活性化研究センターとフィデア総合研究所秋田本部では、秋田内陸線の2012年の経済波及効果は6億6千万円になるという調査結果を発表している。
私たちは、秋田内陸線のさらなる活用を目指す。



4 秋田内陸線夢列車プロジェクト実行委員会
秋田内陸線沿線の9団体で、2015年2月22日に発足。母体は秋田内陸線支援団体連合会。事務局は内陸線比立内駅のNPO秋田内陸エコミュージアム会議事務局とする。
<参加団体>
・合川駅前地域活性化協議会・秋田内陸縦貫鉄道を応援する会(阿仁)
・秋田内陸縦貫鉄道を守る会(上桧木内)・秋田内陸線エリアネットワーク(鷹巣が中心)
・阿仁合駅周辺活性化実行委員会・NPO秋田内陸エコミュージアム会議(沿線全域)
・NPO立町商店会(角館)・北小山田常会(八津駅周辺)・西木町観光協会
 
3月29日に阿仁合車両基地の列車の中で、プレイベント「夢列車創造会議」を開催。
6月6日の決起集会が、プロジェクトのスタートアップイベントとなる。
<実行委員会の役員>
実行委員長 西木 正明 仙北市(旧・西木村)出身 作家
副実行委員長 伊藤 四郎 秋田内陸縦貫鉄道を応援する会
鈴木 英二 秋田内陸縦貫鉄道を守る会
運営幹事 大森 光信 秋田内陸線エリアネットワーク
事務局 大穂耕一郎 NPO秋田内陸エコミュージアム会議
会計 澤田 吉宏 秋田内陸線エリアネットワーク
広報 織山 英行 NPO秋田内陸エコミュージアム会議
顧問 濱田 純 秋田大学北秋田分校長



5 夢列車プロジェクトの概要
1億5千万円の寄付を集めて、秋田内陸線に新しい車両を買って寄付をする。(第三セクター鉄道用の新型車両1両の相場が1億3千万円から1億4千万円)
車両の選定にあたっては、広く意見を募集して、私たちの夢を集めた車両を購入する。選定、購入にあたっては、秋田内陸縦貫鉄道、秋田県、北秋田市、仙北市と十分協議する。
万が一、寄付金額が新車購入費用に満たなかった場合は、他社で使用している中古車両の購入、改造費にあてる。
秋田内陸縦貫鉄道(株)には、現金を寄付するのではなく、車両を寄付する。経営赤字の補填には使用しない。
(支援団体が寄付を集めて新しい鉄道車両を購入するという運動は、前例がない。)



6 夢列車プロジェクトの目的
このプロジェクトの目的は、寄付を募って車両を買うということだけにとどまらない。新しい車両のコンセプトやデザインなどを、多くの人たちが語り合うことによって、それぞれの人が内陸線を自分のものとして認識し、地域の未来のビジョンを描くことを、もう一つの目的とする。そのために、様々なイベントを通じて、すべての世代の人たちと対話し、一つにまとめ上げて行く作業を2年間続けて行く。